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在インドネシア日本国大使1月のハイライト(日本からの久しぶりの閣僚訪問!)令和4年1月31日
![]() オミクロン株の感染者数も増えてきており、2月下旬から3月にかけて第3波が到来する可能性があるとの見立てもありますので、くれぐれも感染対策にはご留意ください。こうした中で日本から1月半ばに約272万回分のアストラゼネカ社製ワクチンを供与し、これで日本から供与したワクチンは合計約688万回分となりました。 昨年の1月15日に着任しましたので、早くも1年が過ぎてしまいましたが、この1年は新型コロナウイルス感染症への対応に明け暮れた印象です。今年こそ、コロナ禍が収束して、良い年になることを祈念しています。 1.今月の一枚 ![]() (2年ぶりに派遣された第16期「日本語パートナーズ」のボランティア30名の方と。「日本語パートナーズ」は2014年から始まったプログラムで、アジア各国の中学で日本語の先生をサポートするボランティアを派遣しているものです。インドネシアには累積で約700名、派遣ボランティア全体の約半数が派遣されています。コロナ禍で派遣が遅れに遅れ、今回は任期も約3か月に短縮されましたが、皆さんの活動に心より感謝し、ご活躍を祈念します!) 2.今年の見通し インドネシアがG20の議長国を務める今年は、一連の会議が対面式で開催されるとすれば、日本からも多くの閣僚がインドネシアを訪問する予定ですので、それぞれの機会を捉えて、インドネシアとの関係を前に進めて行きたいと思います。ジョコ大統領は「Recover Together, Recover Stronger」をテーマに、保健分野、エネルギー転換、DX などに焦点を当てるとしていますが、様々な分野で日本の強みを生かした取り組みが出来れば、と思っています。 また、来年はインドネシアがASEANの議長国を務める中で日・ASEAN関係が50年周年を迎えるので、未だ時期や場所は決まっていませんが、日・ASEAN特別首脳会議が日本で開催されることになっています。そのような意味で、今年と来年は日本とインドネシアとの関係を大きく動かしていく絶好の機会になります。 なお、今年は世界の多くの国で選挙が予定されており、その帰趨はインドネシアを含めたインド太平洋地域にも大きな影響を及ぼしますので、その動向もしっかりと注視していきたいと思います。 3.萩生田経済産業大臣のインドネシア訪問 9日から11日にかけて、萩生田経済産業大臣がジャカルタを訪問しました。昨年1月の着任以来、私にとって初めての閣僚訪問でした。萩生田大臣は滞在中、ルフット海洋・投資担当調整大臣、アイルランガ経済担当調整大臣、ルトフィ商業大臣、アリフィン・エネルギー鉱物資源大臣、アグス工業大臣、リム・ジョクホイASEAN事務総長と会談しました。その結果、特にアジア・エネルギー・トランジションの実現に向けた協力覚書の署名や、「アジア未来投資イニシアティブ」に基づく取組を具体化するための官民対話のメカニズム立ち上げなどの成果があったので、今後しっかりとフォローアップしていきたいと思います。萩生田大臣の訪問に際してお世話になった方に改めて御礼申し上げます。 4.日系企業との係わり 20日、JETROと中小企業連合会の共催によるオンライン新春セミナーに参加して、新年のご挨拶とともに、今年の見通しについてお話ししました。 25日、日系企業PT. PRASADHA PAMUNAH LIMBAH INDUSTRI (PPLi) 社がボゴールで新たに有害廃棄物焼却施設を設置したことに伴う開所式に出席し、ご挨拶しました。環境林業省からも幹部の方が出席していました。インドネシアの環境問題解決に向けて、日本の技術やノウハウが活用されており、大変心強く思いました。 5.対外発信 12日、10年前に富山大学出身の窪木さんとファイデラ・ハシムさんの尽力により、バンテン州南タンゲラン市に設立されたヒカリ小学校の10周年記念式典に参加しました。この小学校の話は本当に感動ものなのですが、詳しくは「じゃかるた新聞」の記事(https://www.jakartashimbun.com/free/detail/58060.html)をご覧ください。 21日、ビスニス・インドネシア紙に、不動産分野における日本からの投資がインドネシアの発展に貢献してきていることに焦点を当てた投稿を行いました(https://www.id.emb-japan.go.jp/about_jp_amb_bisnisind2022_1.html)。また、同じく21日、日本とインドネシアの警察協力に関する「インドネシア国家警察に宿る『サムライ』スピリッツ」と題する投稿を行いました(https://www.id.emb-japan.go.jp/about_jp_amb_mediaind2022_1.html)。今後とも日インドネシア間で進んでいる様々な協力分野について投稿していきたいと思いますので、是非、ご覧ください。 25日、インドネシア大学日本研究センターの日本講座で「日本とインドネシアの戦略的パートナーシップ」と題するオンライン講演を行いました。200人くらいの主に学生さんが対象で、講演の後、様々な質問やコメントが出ましたが、日本に関する関心の高さを改めて窺い知ることが出来ました。 6.その他の活動 8日、ブカシで行われたミニ祭りに参加しました。オープニングで弁天太鼓やブカシの伝統舞踊が披露されましたが、やはりこうしたオフラインでのイベントは楽しいものです。開催に尽力されたKAJI(インドネシア日本同好会)の皆さん、ありがとうございました。 22日、リッポーモールプリにインドネシア初の日本風インドアプレイグラウンド「EDOKKO」がオープンしました。日本の文化に触れながらご家族で楽しめる施設ということで、私も一度お伺いしたいと思っています。 27日、日本とインドネシアの若者交流に長年尽力してきた民間団体「ビナ・アンタルブダヤ」に対して外務大臣表彰を授与する式典を公邸で開催しました。「ビナ・アンタルブダヤ」を含めて両国間の人的な交流を支えていただいている方に改めて感謝します。 27日、ジョコ大統領の出席を得て開催されたB20 Inception Meetingに参加しました。これは今年インドネシアが議長国を務めるG20の一環であるビジネスマンの会合、B20のキックオフ・イベントでした。G20に係わるイベントは今後も続々と予定されています。 (了)
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