ユドヨノ大統領、ブディオノ副大統領をはじめ、インドネシア中から、先般日本で起きた大惨事にお見舞い、ご激励を頂き、心より感謝申し上げます。
今般、日本で発生した地震・津波は、想像を超える未曾有の規模となり、東北地方を中心に甚大な被害、犠牲が出、死傷者・行方不明者は万単位に及んでいます。
原子力発電所の問題については、皆さんも大変心配されていることと思います。健康、環境に影響を及ぼす放射能漏れが広範囲に及んでいるかのような報道が見受けられますが、3月18日現在、そのような事実はありません。日本は官民一体となって、今、原子力発電所の安全性確保のため最善を尽くしています。福島原子力発電所から半径20キロ圏内からの避難、20−30キロ圏内における屋内退避を指示していますが、これらの区域は気象条件等を含めた専門的な判断により、十分な安全を確保するための措置です。国際原子力機関(IAEA)等からの専門家受け入れも決定し、国際的協力も行われています。
インドネシア政府からは、こういうときこそ、いの一番に日本に救援隊を送りたいという強いメッセージを頂きました。そして、18日、インドネシアの救援部隊が日本に到着しました。また、インドネシア政府より、多額の義援金の申し出を頂くと共に、1万枚の毛布が提供されました。インドネシア国民の方々に心から御礼申し上げます。
今週、インドネシアと日本が共催してマナドでARF Direx(災害救援実働演習)を実施し、インドネシアと共に共催国としての責任を果たしました。また、17日には両国の政府・経済界の責任者が参加して、予定通りMPA(首都圏投資促進特別地域)運営委員会も行いました。日本は、どんな状況でも責任を果たします。どんな状況でも約束を守ります。
インドネシアは、2004年のアチェ地震を始め多くの災害を乗り越えてきました。日本は、このようなインドネシアを手本として蘇ります。インドネシアが困難を乗り切ったように、日本も必ず困難を乗り越える、乗り越えられると確信しています。これまで皆様から頂いたお気持ちを我々の元気の糧にし、頑張っていきます。日本は必ず立ち直ってみせます。
Terima kasih, Indonesia.