住宅環境を整備し、夜間は庭園灯、屋外灯を点灯して死角をなくす。またドアや窓の作りを強固なものとし、必要であれば窓に鉄格子、また家屋に防犯警報装置を設置する。施錠設備は頑丈なものとし、複数の鍵を設置するなどの工夫をする。
ドアや窓の施錠は、例え在宅中であってもこまめに行う。鍵は自らが確実に保管し、仮に使用人に合い鍵を預ける場合であっても、主寝室等の合い鍵は渡さない。
外出する際は、使用人等による盗難を防ぐ観点からも、主寝室等の施錠を励行する。貴重品は主寝室に金庫を備え付け、その中で保管する。
家の外から目立つ場所には高価な物を置かない。また、知らない訪問者は絶対に家の中に入れない。例え警察官や警備員であっても、身分証明書を確認するくらいの用心深さは持ちたい。
使用人の採用に当たっては、身元のはっきりした者を採用する。また、その際は身分証明書等を確認し、そのコピーを保管する。特に、運転手については、運転免許証の有効期限についても注意する。
使用人には、主人の許可なしに外部の人間を、使用人の家族であっても、家の中に入れないよう十分に注意を与える。また、見知らぬ者からの家人の在宅を確認するような電話には応答しないよう平素から指導する。
不心得な使用人や解雇した使用人の手引きによる犯罪も多いことから、十分に注意を払う。特に、長期間にわたり家を留守にするような場合は、知人や会社の同僚等に定期的に見回りをしてもらうよう依頼する。
外出先から帰宅した際、ドアの施錠が開いていたり、窓が割られているなど不審な点が認められたら、安易に家の中に入ることなく、警察や近隣の人に助けを求める。
在宅時に盗賊の侵入に気付いても、身の安全を第一として対処する。盗賊のいる場所に姿を見せることなく、鍵のかかった部屋で盗賊の退散を待つか、電話で警察等に通報する。それでも押し入って来た際には、むやみに抵抗しない。