

T. 平常時における安全対策
- 安全対策の基本的な心構え
一般犯罪被害に遭わないための対策
行動における留意点
会社・事務所における留意点
暴動、テロ事件に巻き込まれないための対策
誘拐被害に遭わないための対策
交通事故対策
災害に対する備え
旅行者に対する注意事項
U. 緊急事態への備えと対処要領
- 外務省の「渡航情報」について
- 平素の心構え
緊急事態が発生し、または発生するおそれがある場合の対応
退避、または出国等
V. 参考
- 緊急連絡網
- 「インドネシアの治安情報」の入手方法
緊急連絡先一覧表
警察・消防・高速道路関係
「情報提供デスク」としてのJJC
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3.暴動、テロ事件に巻き込まれないための対策
現在でも、デモ隊と治安部隊との衝突等に端を発した小規模な暴動が散発することがあるので、車で移動する際には、運転手にラジオニュースを聞かせるなどして情報を収集し、危険な地域や道路は避け、迂回するよう心がける。また、暴動ではないが、高校生同士等の喧嘩から突如として路上で投石合戦が始まることもあるので注意する。
多数の群衆が参加する集会やデモ等の会場付近では、治安部隊との衝突やそれをきっかけに暴動が発生する恐れもあるので、事前の情報収集に努め、そうした場所には不用意に近付かないよう注意する。
依然として、不安定な社会情勢等を背景とした爆弾テロ事件が散発しているので、ナイト・クラブ、ディスコ、ショッピング・モール、デパート、宗教施設、公共施設等多数の人が集まる場所には出来る限り近付かず、また、政治的な記念日や周年日等に当たる期日には不用意な外出は控える。
仮に暴動、喧嘩の現場に遭遇した場合には、速やかにその場から退避する。また、爆発音が聞こえたり、煙が立ち上ったりした場合には、二次的な爆発 や群衆のパニックに巻き込まれる恐れもあるので、現場見物等の行動は厳に慎む。
4.誘拐被害に遭わないための対策
我が国のプレゼンスが高まるにつれ、世界各地で政治・経済的目的等のために邦人の誘拐事件が現に発生しており、インドネシアを含め、海外における邦人誘拐の可能性は増している。
誘拐対策の基本は、「個人の意識と努力」であり、即ち「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の三原則を守ることが重要である。
過去の事例によれば、誘拐事件の発生前には、不審電話が続いたり、尾行されたり、また、自宅やオフィス付近に不審者・車がいるなど、何らかの前兆があることが分かっている。常に周囲に注意を払い、その前兆を掴むよう努める。
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