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在インドネシア日本国大使9月のハイライト (イスティクラル・モスクが素晴らしい!)令和3年9月30日
今月に入って私の活動も徐々に通常に戻りつつあります。「通常」といっても、2チームによるスプリット制の下で、在宅勤務の時間が長いですが、それでもかねてからの課題にも少し取り組むことが出来ました。また、行動制限が緩和されるに伴い、当地における外交団同士の接点も多くなってきました。今月に入って、インド、カナダ、英国、デンマーク、オランダ、フィンランド、豪州、米国、シンガポール、EU、タイ、チリ、ロシア、ポーランド、スペイン、チュニジア(順不同)などの各国大使と様々な場面で対面にてお目にかかり、意見交換する機会がありました。なお、国際的には、米英豪による安全保障パートナーシップ(AUKUS)の発足、中国と台湾によるTPPへの加盟申請、日米豪印QUADによる初めての対面での首脳会談など、インドネシアを取り巻く状況に大きな変化を与えうる動きもありました。これもしっかりとフォローしていきたいと思います。 1.今月の一枚
21日、ジャカルタ・ジャパン・クラブ主催の日本人納骨堂・墓碑慰霊祭に出席しました。昨年はコロナの影響で取り止めになったので、2年振りの慰霊祭です。 2.今月の見どころ
22日に、かねてから希望していたイスティクラル・モスクを訪問しました。東南アジア最大、しかも、カテドラル教会と隣り合わせで、教会と地下のトンネルでつながっている、正にインドネシアの宗教的な穏健主義を象徴するようなモスクです。一般の方にもオープンしているので、是非一度訪ねてみてはいかがでしょうか。 3.新型コロナウィルス感染症 今月は、保健省による在留邦人向けのアストラゼネカ社製のワクチン接種が行われ、北ジャカルタのタンジュンプリオク港湾検疫にて330人が接種しました。まだ接種の機会をお待ちの在留邦人の方もいらっしゃると承知しています。今後の在留邦人向けワクチン接種についても調整中で、状況が整い次第お知らせしていく予定です。 また、一時帰国されていた邦人の方々もワクチン接種を終えて当地に戻り始め、インドネシア政府による査証発給も再開されました。日本側では、入国時の強制隔離期間が10日から3日に短縮されましたし、今後、徐々にではありますが、人の移動が再開されていくことが期待されます。 日本等外国のワクチン接種証明がインドネシアのアプリ「PeduliLindungi」に連動されていないなど、引き続き課題はありますが、円滑な人の移動や経済活動の活性化の重要性についてはインドネシア政府も十分認識しているので、解決していきたいと思います。 4.経済関係 今月初旬、ブディ運輸大臣がゴーベル国会副議長と共に訪日し、日本がインドネシアで進めている運輸関係のインフラ・プロジェクトについて赤羽国土交通大臣ほかとの協議を行いました。東京で緊急事態宣言が発令されている状況でしたが、やはり対面で意見交換することの重要性を改めて実感した次第です。日本における水際措置や入国後の行動制限は引き続きありますが、ハイレベルの往来の機会があれば、しっかりと実現していきます。 20日、エネルギー系のシンクタンクIESR(Institute for Essential Service Reform)によるIndonesia Energy Transition Dialogueに英国やカナダ、デンマークの大使ほかと出席し、日本の取組を紹介しました。 5.対外発信と交流 今月の対外発信としては、パラリンピックの閉会式を踏まえ、6日のコラン・シンド紙に東京大会を総括する寄稿を行いました。10日のコラン・シンド紙にも、ユニセフのデボラ・コミニ代表と共同で、日本がコロナ支援の一環としてユニセフ経由でインドネシアの子供たちの学習復帰を支援していることに触れつつ、学校再開の重要性を論じる寄稿を行いました。また、24日のビスニス・インドネシア紙に「インドネシア自動車産業の未来」と題して、日系メーカーのこれまでの貢献と今後の取組について紹介する投稿を行いました。この投稿に当たってのジャカルタ・ジャパン・クラブの御協力に感謝します。 25日には外交関係のNPOであるDYPLOmacyのイベントに出席し、外交に関心を持っている当地の若い世代の方を対象に日本の外交政策について講演を行いました。 (了)
駐インドネシア日本国大使
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今月に入って私の活動も徐々に通常に戻りつつあります。「通常」といっても、2チームによるスプリット制の下で、在宅勤務の時間が長いですが、それでもかねてからの課題にも少し取り組むことが出来ました。また、行動制限が緩和されるに伴い、当地における外交団同士の接点も多くなってきました。今月に入って、インド、カナダ、英国、デンマーク、オランダ、フィンランド、豪州、米国、シンガポール、EU、タイ、チリ、ロシア、ポーランド、スペイン、チュニジア(順不同)などの各国大使と様々な場面で対面にてお目にかかり、意見交換する機会がありました。