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平成17年11月23日 1. 11月23日、国立公文書館において、アチェ津波災害において損傷した土地文書の修復のための仕上げの作業となる乾燥作業が開始されることとなり、同日、飯村豊在インドネシア日本国大使、タウフィック・エフェンディ国家機関強化担当大臣、ジョヨ・ウィノト国家土地庁長官、ジョコ・ウトモ国立公文書館館長等の出席の下、土地文書の乾燥処理を行う真空凍結乾燥機のスタートボタンを押すセレモニーが行われた。 2. 真空凍結乾燥機、スキャナー、コンピューター・ソフトウェア等の機材は日本が146億円のノンプロ無償で供与した資金の一部を利用して製造・設置されたものである。津波で浸水した土地文書を再度利用可能な状態に修復することは、歴史的古文書の保存・修復のために培われた世界的にも類を見ない日本の技術により可能となったものである。 3. JICA専門家の坂本勇氏は、1月早々よりバンダ・アチェに入り、第一段階として、現地関係者と共に、津波に浸水した6,565冊(42,966筆)の土地文書に腐食防止処理を施し、劣化を防ぐために冷凍保管をした。11月23日以降、第2段階として真空凍結乾燥機を用い凍結乾燥し、スキャナーを介し修復データを電子保存することとなる。このデータをもとに土地所有に関する情報の迅速な検索が可能となり、アチェの復旧・復興に役立てられることが期待される。 (了) |