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式典概要 11月4日、バンテン州の国立イスラム大学において、日本政府がインドネシア政府に対し円借款を供与した「国立イスラム大学保健・医学部整備事業」の一環として建設された同大学保健・医学部の新校舎の完成式典が行われた。日本側からは塩尻大使、小原JICAインドネシア事務所長他、インドネシア側からはバフルル・ハヤット宗教省事務次官、コマルディン・ヒダヤット国立イスラム大学学長他が出席した。
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案件の背景 インドネシアでは地方での医療従事者不足、高等教育の地域間偏在が問題となっており、地方への医療高等教育の機会の提供及び地方医療に従事する医療人材の育成が必要とされている。 国立イスラム大学は「社会生活の質改善への貢献」を大学の使命の一つとして、地方・地域貢献を重視しており、地方からの学生は全学生の半数を占めている。 |
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案件の目的 地方からの学生を多く受け入れてきた同大学に対して円借款を供与し、保健・医学部の校舎建設、機材供与、教員候補生の日本留学を行う。これにより、医業を志す地方出身者に対し新たな門戸を開くとともに、医学教育を受けた地方出身の学生が出身地での医療活動に従事することにより地方、貧困層の医療機会の拡大及び地方における医師、看護士等の増加を図る。また、同大学が、地方で医業に携わる質の高い人材を輩出していくことで、インドネシア全体の保健・医療レベルの向上に繋がることを期待している。
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案件の内容 バンテン州に位置する国立イスラム大学の保健・医学部の校舎建設、機材調達及び教員候補生の日本留学を行う。現在30名が日本の大学の博士課程、修士課程に留学中。
L/A締結日: 2005年3月31日(2004年度)
総事業費: 3,510百万円(内、円借款対象額2,983百万円)
事業実施機関: 宗教省イスラム研究総局 |
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主な施設建設内容 |
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・学部棟 |
規模:約15,000m2、地上5階、敷地面積約26,000m2 施設内容:医学科、薬学科、公衆保健科、看護科の4学科の研究室・実習室、共用講義室、図書室、コンピューター研修室、講堂、モデルクリニック、学生センター等。 |
・寄宿舎棟 |
規模:約3,000m2、地上5階、敷地面積:約4,100m2 施設内容:約300人収容の学生用寄宿室、食堂、学習室等 |
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