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在インドネシア日本国大使館
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平成17年2月2日

スマトラ沖地震及び津波被害に関する支援
(被災地域での巡回医療支援及び離散家族の再会のためのラジオ放送運営支援)


1.日本政府は、スマトラ沖大地震およびインド洋沿岸国での津波被害に関し、新たに、アチェ州における巡回医療支援及び被災民への情報提供を行うラジオ局支援の2案件に対し、総額362,497米ドルの草の根・人間の安全保障無償協力を行うことを決定した。


2. アチェ州における巡回医療支援(総額 343,439米ドル)

(1) アチェ州においては、今次の地震・津波により広範な地域において多くの医療施設が倒壊する等の甚大な被害を受けたため、これらの地域において医療サービスが著しく低下し、被災者を始めとして地域住民にとって深刻な問題になっている。 バンダ・アチェ、ムラボー等の都市部においては、徐々に医療サービスが回復しつつあるが、農村部及び都市周辺部においては、未だに十分な医療を受けることのできない状態が続いている。

(2) こうした状況の下、ムハマディア青年部は、我が国に対し、アチェ州1市7県(バンダ・アチェ市、大アチェ県、アチェ・ジャヤ県、ナガン・ラヤ県、西アチェ県、ピディ県、ビルン県、北アチェ県)における巡回医療を実施するために必要な救急車の購入および巡回医療実施のために必要な経費(医薬品購入費、医師雇上費、看護師雇上費等)について支援を要請してきた。

(3) 今回の協力により、アチェ州の被災地住民への継続的な医療サービスが行えるようになり、地域住民の福祉・健康改善、ひいてはアチェ州の今次災害からの復興促進に貢献できるものと期待される。


3. ラジオ放送運営支援(総額 19,058米ドル)

(1) アチェ州においては、今次災害により、多くの被災民が家族及び親類と別れ、安否確認できず、また再会することが困難な状況になっている。更に、多くの被災民が緊急に支援を必要としているにも関わらず、通信回線の不通等による情報入手手段の制約により、被害の状況及び支援活動等の情報の入手が困難となっている。こうした状況の中、ラジオ局「アチェの声」は、バンダ・アチェにおいて最も早く復旧したラジオ局として、避難民キャンプにラジオを配布するとともに、家族の再会に役立つ情報や支援物資の配給に関する情報を提供している。

(2) ラジオ局「アチェの声」を運営するインドネシア民放ラジオ協会は、こうした情報提供を通じた被災者支援活動を促進するための体制拡充を目的として、関連情報収集活動に必要な車輌借り上げ及び間断なくより広範囲に放送するための発電機、アンテナ等購入にかかる経費につき、わが国に対して支援を要請してきた。

(3) 今回の協力により、多くの子供を含む被災者が、離れ離れになっている家族・親類との再会が促進されるとともに、被災者支援活動が促進され、アチェ州の早期の復旧・復興に貢献できるものと期待される。

(参考)スマトラ沖地震及び津波災害に関する我が国の支援

  1. 緊急物資支援(総額3900万円。テント、毛布、発電機等)の供与

  2. 二国間の緊急無償資金の供与
    (イ)1.5億円:緊急用食糧・医療関係機材の調達
    2004年12月27日に口上書を交換。
    (ロ)146億円:緊急援助物資調達及び復旧支援
    2005年1月6日に津波サミットの際に小泉総理が表明。1月17日に交換公文に署名。

  3. 国際機関を通じた支援(総額250億円)
    本支援は、インドネシアにおける支援活動にも貢献する。

  4. 国際緊急援助隊・医療チーム(1月2日から22日まで診療活動を実施)

  5. 自衛隊による国際緊急援助活動
    援助物資輸送(1月10日より)及び応急医療・防疫活動(1月19日より)