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在インドネシア日本国大使館
Embassy of Japan in Indonesia



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2009年8月12日

インドネシア共和国に対する無償資金協力
「鳥インフルエンザ等重要家畜疾病診断施設整備計画」による新たな国立家畜疾病センターの開所式について



1.     8月12日(水)、西ジャワ州スバン県において、日本国政府からインドネシア共和国政府に対する無償資金協力「鳥インフルエンザ等重要家畜疾病診断施設整備計画」により新たに整備された国立家畜疾病診断センター(DIC:Disease Investigation Center)の開所式が行われた。日本側からは塩尻駐インドネシア日本国大使、インドネシア側からはアントン・アプリヤントノ農業大臣、エエップ・ヒダヤット・スバン県知事等が出席した。この無償資金協力は、高病原性鳥インフルエンザ制圧に取り組むインドネシア共和国政府を支援するため、2007年9月に両国政府間で外交公文が交換され、日本から17億3,400万円(約1,800万米ドル/約1,800億ルピア)を支援して行われたものである。
 
2.     挨拶の中で、塩尻大使は、日本とインドネシアはお互いに鳥インフルエンザ対策での最も重要なパートナーであり、この新たなセンターはそのシンボルである旨述べた。また、アントン農業大臣は、本協力に関する日本への謝意を表するとともに、この新たなセンターがインドネシアにおける鳥インフルエンザ対策の一層の強化に大きく貢献するものである旨述べた。
 
3.     最近のメキシコで発生し、全世界に広がっている新型インフルエンザの流行により改めて認識されたとおり、高病原性鳥インフルエンザは、依然として我々人類の大きな脅威となっている。インドネシアでは、最近の新型インフルエンザとは別に、高病原性鳥インフルエンザ感染による死者も依然として発生している(2009年7月現在、死者115人)。また、家禽への鳥インフルエンザの感染は、2003年以降インドネシア国内全33州中31州で発生しており、これにより現在までに1,200万羽以上の家禽が死亡するかと殺されている。家禽への鳥インフルエンザの感染の蔓延を抑制し、これにより家禽からヒトへの高病原性鳥インフルエンザ感染リスクの低減を図ることは極めて重要である。
 
4.     国立家畜疾病診断センター(DIC)は地方における鳥インフルエンザを含む重要家畜疾病に係る監視や診断の中核としての役割を担っているが、本無償資金協力では、スバン(西ジャワ州)におけるDICの新設並びにメダン及びバンダルランプンにおける既存のDICの改修とともに、疾病診断に関わる技術指導を行った。特に、今般のスバンでの新設により、DICは全国に8カ所となり、また、最も鳥インフルエンザ発生の多いジャワ島のDICは、ジョグジャカルタの既存のDICと併せて、東西ジャワ2箇所体制となり、その機能が大幅に強化された。こうしたDICの設備の整備及び機能の拡充により、鳥インフルエンザの早期発見、適切な早期対処が一層進むことが見込まれる。
 加えて、DICは、それぞれ複数の州を管轄し、鳥インフルエンザを含む重要家畜疾病に対する地域の中核となる機能を果たすことになるため、今後のインドネシアの鳥インフルエンザ対策の更なる進展に大きく貢献することが見込まれる。
 
5.     日本国政府は、これまで、鳥インフルエンザの制圧に向けたインドネシア政府の努力を積極的に支援してきており、2004年以降、その支援額は、ヒト、動物両面の活動において、WHO、FAO等の国際機関を通じたものを含め、総額41百万ドルとなっている。日本政府としては、こうした問題に対するインドネシア政府の努力を引き続き積極的に支援していく所存である。