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在インドネシア日本国大使館
Embassy of Japan in Indonesia



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2012年4月29日

平成24年春の叙勲



    平成24年4月29日、日本政府は、平成24年春の叙勲に際し、日本・インドネシア関係の増進に寄与した功績を称え、以下のインドネシア人2名に対して、勲章を授与することを発表しました。


1.サイディマン・スルヨハディプロジョ(旭日重光章)
(生年月日)昭和2年9月21日
(主要経歴)駐日インドネシア大使、国防研究所所長、国民協議会議員
(功労概要)日インドネシア間の相互理解の増進に寄与
(対日功績)別添のとおり


2.ファリダ・ワハユ(瑞宝双光章)
(生年月日)昭和28年7月24日
(主要経歴)在インドネシア日本国大使館職員
(功労概要)日本国在外公館活動に寄与
(対日功績)別添のとおり



対日功績

1.サイディマン・スルヨハディプロジョ(旭日重光章)


    (1)我が国との相互理解の促進に対する貢献

    同人は, 駐日大使在任中, インドネシア語講習, 文化事業, 講演, 日本研究書の執筆・出版等を通じ, 両国間の相互理解の促進に貢献した。インドネシア語講習は, 日本・インドネシア協会との共催で開始され, 現在まで継続しており, 年間約30回実施されている。文化事業としては, 現在世界遺産となっているボロブドゥール寺院遺跡の一部を日本各地で約6か月間にわたり展示し, 開会式に両国要人の出席を得て, 非開催地からも開催要望が出るほどの成功を収めた。同人は, 駐日大使在任中, 職務の範囲を超え, インドネシア語による初の日本研究書である『日本に学ぶ〜研鑽に生きる日本人と日本社会〜』と題する約350ページの著書を執筆・出版し, インドネシア国民に日本の実像・長所等を包括的に紹介した。同書は, 両国において話題となり, インドネシア各地で多くの国民に読まれた。同人は, 同書序文において, 両国間の協力と自国の繁栄のためにもインドネシア人は日本を知るべきであると記している。別著の自伝において, 同書を毎晩少しずつ執筆した旨回想しており, 我が国との相互理解の重要性に対する強い信念に基づき地道な努力を続けた。同人は, 公私にわたる積極的な活動ぶりから, 「下町の大使」と親しまれ, 身をもって相互理解を体現した。駐日大使離任後も, 閣僚や大統領に両国関係に関する助言を行うとともに,インドネシア各地での講演,自伝,国際情勢・日インドネシア関係に関する各種論考の発表等を長年にわたり継続的に行い, 両国の関係・接点, 我が国の強み等につき重ねて紹介し, 二国間の相互理解の促進に大きく貢献した。


    (2)我が国との防衛交流の増進に対する功績

    同人は, 陸上自衛隊幹部候補生学校にインドネシア人士官を留学させる可能性を模索し,昭和43年, 初めてインドネシア陸軍大佐による同校指揮幕僚課程への一年間の留学を実現させた。右留学は,平成10年から現在に至るまで続いているインドネシア人士官候補生による防衛大学校への留学の実現という両国の本格的な防衛交流における重要な原点となっている。これは,同人が将来の両国の防衛交流を発展させようと信じて努力した証であり,かかる思いが長い歳月を経て実現したという意味において, 同人の尽力が実を結んだものである。現在, 両国は, 地域の問題のみならず国際的な問題に共同して取り組む真の戦略的パートナーとしての協力関係を深化させており, 防衛分野における両国の協力関係の重要性は益々高まっている。同人は, 両国間の防衛交流の先駆けとなった歴史的意義の大きい実績を残した。

           

2.ファリダ・ワハユ(瑞宝双光章)


    (1)日インドネシア経済関係促進に対する功績

    インドネシアは、2億3千万人以上の人口(世界第4位の人口)を有し、日本にとって重要な貿易相手である他、多数の日系企業が進出している重要な投資先である。また、我が国の重要な資源の供給国であり、日本への輸入石油の90%はマラッカ海峡を通行するなど、エネルギー供給の面でも大変重要な国である。このような観点から、我が国の日系企業の活動を支援し、エネルギーの安定供給を実現するためにも、インドネシアの経済関係の省庁及び経済界と関係を強化することは、極めて重要となっている。

    同人は、我が国の対インドネシア経済関係強化の方針に基づき、長年にわたる経験及び知見並びにインドネシア経済関係省庁及び商工会議所等のビジネス界に築き上げた人脈を生かし、インドネシア経済の動向を理解する上で必要な情報を提供する等、大使館業務を効果的に補佐し、日インドネシアの経済関係推進に貢献した。


    (2)我が国からの要人訪問の支援に対する功績

    毎年、我が国から数多くの経済関係要人がインドネシアを訪問している。これらの要人訪問を成功させるためには、アポイントメント希望先を調整することが極めて重要となる。特に経済関係省庁等インドネシアの要人とのアポイント取り付けには、先方秘書等との信頼関係が必要である。同人は、長年にわたり培ってきたインドネシア側との人脈を生かし、日本側の希望に出来るだけ沿った形で日程調整を行い、我が国からの要人訪問を成功に導いた。


    (3)大使館の業務円滑化に対する功績

    同人は、他の大使館現地職員からも厚い信頼を得ていた。ベテラン職員として後進に的確なアドバイスを行い、業務が多岐にわたる経済班の現地職員の中で中心となって働き、大使館業務の円滑化に貢献した。