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2014年4月29日 平成26年春の叙勲平成26年4月29日,日本政府は,平成26年春の叙勲に際し,日本・インドネシア関係の増進に寄与した功績を称え,以下のインドネシア人3名に対して,勲章を授与することを発表しました。 1.サプトダルソノ(旭日双光章) 2.ラドム・イスカンダル万亀子(旭日双光章) 3.フェミー・ウムボ(瑞宝双光章) 4.リザル・リファイ(瑞宝双光章) 功績概要 1. サプトダルソノ(旭日双光章) (1)インドネシア盆栽愛好家協会会長としての功績 同人は,平成9年から平成17年まで同協会ジャカルタ支部長を務め,ジャカルタとその周辺地域において盆栽の普及を通した日本文化の紹介を熱心に行った。また,在任中の平成15年には同協会全国組織会長に就任し,現在に至ってもなお同協会の発展に尽力している。同協会は,同人のたぐいまれなリーダーシップのもと,現在ではインドネシア国内に127カ所もの支部を構え,30年以上の長きにわたって盆栽作品の展覧会を実施し,インドネシアにおける対日理解促進に大きく貢献している。同協会は平成20年の日本インドネシア友好50周年にあたり「外務大臣表彰」を授与され,最近は在インドネシア日本国大使館主催の天皇誕生日祝賀レセプションにおいても盆栽を無償で展示するなど日本政府主催事業にも大きな貢献をしてきた。 (2)JICA研修生同窓会会長としての功績 同人は昭和55年にJICAによる上級コンピューター技術の研修で来日し,帰国後の昭和56年から平成13年までの20年にわたってJICA研修生同窓会会長を務めた。同人はJICA研修生を日本という紐帯によって結ぶべく,同窓会組織を強固なものとし,横断的な親日組織を作り上げ,維持し発展させてきた。会長退任後も平成20年まで顧問として同同窓会の活動を支えてきた。 3. フェミー・ウムボ(瑞宝双光章) (1)邦人保護等の領事業務への貢献 同人は,昭和51年から在インドネシア日本国大使館領事部に勤務し,領事業務において効率的かつ献身的に努め,査証申請等の相談にきめ細かく対応するなど,領事部という透明性,公平性が求められる職場において,常に来訪者の立場に立った丁寧な対応を心がけ,インドネシア人及び在留邦人双方から高く評価されていた。 (2)要人訪問業務への貢献 インドネシアは日本とのつながりが非常に密であるため,政府要人をはじめ官民の要人往来が一年を通して頻繁に行われている。過去の要人訪問において,他の領事部職員が受入れ対応に専念できるよう,同人は領事業務全般を滞りなく処理することに腐心し,間接的に要人一行の当地での業務遂行に多大な貢献した。 4.リザル・リファイ(瑞宝双光章) (1)日インドネシア経済関係促進に対する功績 同人は,昭和52年から在インドネシア日本国大使館に勤務し,36年にわたり庶務班,会計班,経済部においてクラークとして活躍した。インドネシアは2億4千万人(世界第4位)の人口を有する東南アジアの民主主義国として,我が国にとって非常に重要な国の一つであり,同国との関係促進を図る大使館において,特に経済関係における関係促進活動に長年貢献した。 (2)遺骨帰還事業における功績 我が国とインドネシアの間には,非常に重要なトピックとして遺骨帰還事業があるが,インドネシア当局との連絡・調整を行わなければならない業務でもある。同人は,同事業を所管していた内務省に強力な人脈を築き,また,現場となるパプア州等地方政府との関係構築にも尽力するなど,同事業を進めるにあたり非常に重要な役割を果たしてきた。 (3)大使館の業務円滑化に対する功績 同人は30余年大使館で勤務し,長年の経験を生かしつつ大使館員の業務をサポートしてきた。同人はその卓越した見識を後進にも積極的に伝え,後進の指導・育成にも熱心に取り組んだ。 |